サイエンスサークル月例の講演会は27日に開催されました。
演者はStephen L. Gasior, Ph.D
タイトルは New Advances in Genetic Engineering
少し遅れて着いたため講演会はすでに始まっていて最初のスライド数枚を獲り損ねています。
以下スライドを提示しますが、講演の内容は極めて専門的で、英語で聞くとなおさらとても難解なものでした。
ヒトノ免疫システムの概略をお話しされています。スライドとは一部の資料というだけで
講演内容をすべて表しているわけではありません。
雑誌「サイエンスに掲載されたエマニュエル・シャルパンティエさんの論文の図を引用しています。彼女はベルリンのマックスプランク研究所の教授です。ノーベル賞(化学賞あるいは医学生理学賞)受賞候補として大きく注目されています。
CRISPR/Casは細菌がウィルス感染を防御するために発達させた免疫防御システムです。もともとは日本の九州大学教授の石野良純氏らによって発見されました。
ゲノム編集技術のCRISPR/Cas9(クリスパー・キャスナイン)システム
ガイドRNA鎖と酵素Cas9がターゲットのゲノムDNA上の塩基配列を認識して切断します。下の図のように、ガイドRNA鎖の塩基配列をもつゲノムDNA上の位置が認識され、Cas9によってその位置で切断されます。切断されたゲノムDNAは修復されるますが、DNA塩基配列の一部が欠損したり他の配列が挿入されて変異がおきます。また、挿入したい外来遺伝子をCas9らと一緒に細胞内に注入しますと、狙った場所にその外来遺伝子を入れることもできます。
このゲノム編集技術の応用として、エイズやガンの治療などがあります
ゲノム編集の例 AIDSの場合
ゲノム編集の例 AIDSの場合
ゲノム編集の例 トウモロコシ収量の干ばつストレス改善の例
子宮頸がんの原因となるヒトヒトパピローマウィルスでの例
ゲノム編集の例 マラリア媒介蚊の場合
ゲノム編集技術の課題
発病の前か後か? 予防処置の妥当性は?
ゲノム編集技術の課題
欠如遺伝子の複製が意味するものは?
ゲノム編集の問題点を理解するのに最適の映画「ガタカ」
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